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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第079号       ’01−02−16★

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     不安は誰にも

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●実社会に第一歩を

踏み出す日を目前にしながら、未だ<どこへ?>が決まっていない人、、

 

不安、疑問、苛立ち、不信感、、 そんな気分から抜け出したい一心、

で、相談して来られる。   たしかに<問題>ではありますな、、

 

もちろん最善を尽くしてお答えするにはするが、「おたすけマン」も

この種の<事案>(とお役人はよくおっしゃるが、国語中辞典レベル

には出ていない単語。 ギョーカイ用語?)には、あまりお役に立つ

ことが出来るとは思えません。  何しろ持ちかけの大半が、

 

「△△を勉強しましたが、まだ就職が決まりません。  何をしたら

良いでしょうか?」のパターン。  波長が合わせにくいんだよなあ、、

 

だいたい、△△を勉強したのは何のためだったのかね?  たとえば

□□がしたい、それに必要だから、 と考えて△△を勉強した、とか

いうのが普通だろうに、ねえ。   順序が逆様なんだよ、キミ。

 

大学へ行ったのも多分、みんな行くんだからオレも、、くらいの動機、

大した目的は初めから無かったのでしょう。 その結果、じゃ、ここ

にデモするか、いや、ここにシカ入れなかった、、 のデモシカ学生。

 

職探しもまた、デモシカにならざるを得ない、、 ようですな。 

 

 

だいたい△△とやらを学ぶ間に、それを必要とする分野や職業くらい、

おおまかに見当がつけられたのではあるまいか。 「つかなかった」

としたらオカシイのだが、それは多分、

 

<勉強>自体が趣味や嗜好になっていた。 即ち、手段であったはず

のものが目的にすり替ってしまっていた、、 からではあるまいか?

 

最高に楽しい勉強場所、だから<最高学府>? てな冗談はともかく、

本当に何をしていたのやら?  キリギリスを決め込んだような人に、

もとスーパー・アリだった私が、良い相談相手になれるかどうか?

 

「おたすけマン」が不安になる、、ことだってあるのです。

 

*   *

 

それだけでなく、いずれこの人を採用することになる側が抱くはずの

不安、も予感してしまう。 この相談者たち、<問題解決の人材>に

育つよりも、まず<問題の人材>になる可能性がありますからね。

 

Rational Process で言えば、WANT 不明確の人。 自分のこの点を

生かしたい、こんな貢献をしたい、などハッキリさせるだけでも自ず

と進みたい方向が決まったはず。  

 

さらにDAを重ねれば、どんな組織に参加すべきか見当がつき、そこ

に採用してもらうには、、 で、学ぶべきものや学び方が決まるはず。

 

考える順序を間違えた、あるいは意識しなかったのが運の尽き、今や

デモシカ就職デモするシカない、、 かも。  もちろん中には、

 

ロジカルに考え、目的に適った勉強をした。 けれども武運つたなく、

どこにも採用されない、という人もいるでしょうが、かの松下幸之助

翁が「強運の人を採った」ように、何かの欠落を見抜かれたのかも。

 

判断の根拠が何であろうと、採る、採らぬは相手さんの自由。 そこ

の風土に適った人材(と相手さんが判定した人)しか採用しないのは

普通で、傍からどうこう出来るものではない、、 と外野は思うが、

 

ご本人はやはり知りたい。  「どんな理由で不採用にするのか?」

なんて<私に!?>訊いて来る。  誰に訊くべきか、も分からない

のかね、キミ? 、、  とは申しません、私は。

 

「勇気を出して、相手さんにお訊きなさい。」 本当のことを答えて

もらえるとは限りませんが、ね。 そして付け加えます。  「採用

されて安心したいのは分かります。 が、採用されれば安心、という

ものではないのです。 現役さんたちも不安を抱えて、、」

 

**********

 

 

 

●とかく自分だけが惨めな目に

遭っていると感じがちなものですが、他人様の不安を知れば、少しは

気が休まるかも知れません。   いや、もっと募る、かな?

 

そのどちら? を試されるようなTV番組が先頃ありました。

NHK<クローズアップ現代>サラリーマン特集、3夜連続。

 

 

第1夜は「ボーナス5000万・昼食290円」。  クイズ的題名。

 

収入頭打ちとなって、小遣いは潤沢でない。  カネや時間の使い方、

人との付き合い方など、皆さん大いに工夫していらっしゃるという話。

 

その一方、5千万円近いボーナスを手にする人も出て来た。 新事業

チームのリーダーとして約3億円の利益を稼ぎ出し、その約30%が

チームに与えられ、その約半分を彼が、、  おめでとうございます。

 

しかし彼、全自動洗濯機を買っただけで、あとはすべて銀行に預けた。

「今回はともかく、これまでの数年、ボーナスはゼロ。 先のことは

分からない。 保証は無いから、、」と、まことに堅実。

 

  私のお奨めは<潜在的問題分析:PPA>。  <不安>は主に

  <将来の危険>が不特定かつ漠然としているところから生じます。

 

  技法に沿ってコンテンツと想像力を活用し、可能な限り多様かつ

  明確に危険を描き出す。 そして個別・特定化すれば、どんな手

  が打てるか、アイデアが浮かばないものでもない。 で、

 

  及ぶ限りの手を尽くし、あとは天命を待つのみ、、とハラを決め

  ましょう。  それ以上のことは誰にも出来ませんよ。

 

その企業に同様のチーム・リーダーは10人ほどいるが、そんな金額

を獲得した人はほかにいない。 反対にゼロはいて、自分が担当する

事業が利益を生むまでは、、 で歯を食いしばっている。

 

  ガンバルことは必要。 だが、知恵を絞ることはもっと必要です。

  何故その新事業、期待した通りの利益を生んでいないのか?

 

  当然<原因分析:PA>に向かうべきでしょうな。  あいにく

  適切な IS NOT が無い、究明は困難、となるかも知れないが、、

 

  その事業を思い立った時の MUST や WANT が何であったのか、を

  書き出し直してみるのも良いでしょう。  それらの中に、その

  案では達成しにくい項目が改めて見いだされるかも知れません。

 

  それが不調の原因らしく思えるなら、その点をどう補強するか、

  工夫を加えるべきでしょう。  つまりDA的対応。

 

  あるいは当初の意思決定の際、<マイナス影響>の検討が不十分

  だったのかも知れません。  改めて吟味し、対処の方法が無い、

  となったら傷の浅いうちに撤退するのも一案。

 

  だいたい、その案に進むに際して、PPAしなかったのでしょう。

  なら、今からでも。  次々の段階で何が起こりうるか、それを

  予防するには何をすべきか。 それが起きたら、どう応じるか、、

 

  ほかで成功している類似事業が見いだせるなら、それを IS NOT

  として、自分の方( IS )の弱い点を補強するアイデアを生み出す。

  ベンチマーキング的対応、ですな。

 

<成果主義>の流行に乗りたがるトップは多いが、その前にひと工夫

なさって欲しいもの。  せめて社内の思考手順だけでも Rational

Process で整合させておくべきでしょうな。

 

懸命に働く人たちに、成果を挙げやすくする方法を提供すれば、それ

が巡って会社の得になる。  みんなのストレスも軽くなるはず、、

 

チーム同士を競わせるのも良い刺激ではあろうが、ギスギスして来る

ことは間違いないし、<日本人>、そんなに強くはないのだから、、

 

*   *

 

第2夜は「サラリーマン能力アップ作戦」。  自分の職務能力向上

のため、費用、通勤時間、家庭生活、いくつもの犠牲を払って大学院

に通う男の真摯な姿が描かれた。  しかし、、 と思ったのは、

 

企業の現実以上に新しい、あるいはシビアなものを授けてくれる大学

があるとは、私には信じがたいから。  その例は国際法務の話だし、

他企業からの参加者の発表もあるようだったから、別かも知れないが、、

 

また、せっかく自費で学んでも、会社が彼をどう活用するか、少なく

とも待遇に反映させてくれるのか、他人事ながら心配になりました。

 

それに、会社自身の方針や戦略が、予告無く変更や中止になることも

ある。  社員の誠実な努力が認められ生かされる確率は高くない。

 

何しろ<正当な評価>が得にくい社会、ということを敏感に察知して、

子供たちが勉強嫌いになった、という説もある。 学力低下の原因は

評価システムの欠如。  日教組的悪平等が長年の間に国民性となり、

逞しい競争心は失われてしまった。

 

Rational Process がすぐれてアチラ的な点は、手順のあらゆる段階

に、徹底して<評価>が織り込まれていること。 ことさら評価嫌い

の我が国では、この技法、発展の望み無しかな?  講師の不安、、

 

しかしそれだからこそ、実際的な評価を迅速かつ相対的説得性十分に

行なう方法を身に着けていることは、他との比較において有利。

 

だから<大学院>の前に Rational Process のマスター、お奨めです。

何故なら、あまりにも多岐に渡って知識が求められるため、何か勉強

しなくてはと焦りながらも、何を、が決められない人もいるので。

 

我が教祖なら、あなたはプロセスを駆使することに専念し、国際法務

(たとえば)の専門家など必要に応じて雇えば良いのだ、と言うはず。

 

ネット社会はグローバル・スタンダードの世界。 アチラに通用する

論理力の基礎が無かったら、何を学んでも生かせやしませんぜ、、

 

てな肝心のことはNHK、言わない。  突っ込みが浅いねえ、、

 

*   *   *

 

第3夜は「飲みニケーション・雑談こそ社員の活力」。 おいおい、

未だそんなことやってるのかね? が私の第一感。

 

どんな業種か、モノワカリの良さそうな小父様が「給料の高い方から

アホやらにゃアカン」と広言なさる。   まるで考古学的。

 

飲みニケーションに励んだ結果、上司としての彼、部下からの評価は

高く、職場の雰囲気も良いという。   <日本人>の集落、らしい。

 

一方、公私の別を明確にし、合理性を貫いた若い上司は実績不振の由。

先輩からは警告のメッセージが届く。 「君の職場は<面従腹背>だ、

知らないのか?」と。 先輩はそれを、どのようにして知ったのかね?

 

当然彼はショックを受け、職場での雑談を許すことにしたり。 それ

でマシになったとは信じがたいが、画面の彼は神妙に、自分の間違い

だったと反省の弁。  しかし本心、納得が行っているのかどうか?

 

アンケートで、管理職の88%が「飲み会は必要」とし、その理由は

ホンネが言いやすい、緊張をほぐすために、とか。 試みに息子たち

の感想を求めたところ、3人が3人とも、<飲みニケーション>など

全く信じておりませんでした。   やはりオレの子だったな、女房。

 

たださえコンガラカッタ問題の解決が、アルコールで麻痺させた脳に

可能とは思えません。 アタマが呆けないとホンネが出せない<日本

人>は、話をハッキリさせる Rational Process に不向き、なのかも

知れない、、 とすると、こりゃ国際化、今更だがやはりムリですね。

 

益々不安になりますが、一つのヒントは<部下の集め方>。 画面の

人々は、多分、フツーの採用、フツーの配属、でしょう。 リーダー

が自分で雇い、自分で育てたわけではなかろう。 だから無力なのさ。

 

アチラ風に、リーダーが自らリクルートする方式なら、役に立たない、

面従腹背しそうな奴は初めから雇わずに済む。  誠実に機能しない

部下は職権で切り捨て、新手を雇う。  これで規律は保たれます。

 

仕事は<人>がするもの。 その<人>があてがい扶持では、、 と

私は思うが、多くの管理職は不具合な現人事システムに耐えている。

 

そのかけ離れを補う手段が<飲みニケーション>、、 

そんな姑息なことじゃ、アチラに勝てるわけ、無い。

 

**********

 

間もなくプロ野球シーズンですが、今年の興味はどうやら海の彼方の

<彼ら>の活躍に移るかも知れません。  出来る奴ほど行っちまう、、

 

ビジネスマンの世界も、いずれそうなるでしょう。  行くべき先を

掴み、持っている能力を存分に振るう人々、、  その一方、どこへ

行くべきか見当もつかず、何かしようにも何も出来ない人々、、

 

まあ、二極分化、ですな。  で、あなたはそのどちらに?  もし、

<振るう>方に加わるつもりなら、少しでも不安を少なくしたいなら、

 

例によってのCMですが、 Rational Process 、お役に立ちますぞ。

                         ■竹島元一■

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